第25回世界遺産委員会 12月11日からヘルシンキで 



 ユネスコ世界遺産センターからの情報によると,第25回世界遺産委員会が,12月11日から16日まで,フィンランドのヘルシンキで開催されます。この会期中に,新たな自然遺産,文化遺産,複合遺産がユネスコの「世界遺産リスト」に登録され,「危機にさらされている世界遺産リスト」の登録物件についても見直しが行われます。

 政府間の世界遺産委員会は,167の世界遺産条約締約国総会で選出された21の締約国で構成されています。世界遺産委員会のメンバーは,アルゼンチン,ベルギー,中国,コロンビア,エジプト,フィンランド,ギリシャ,ハンガリー,インド,レバノン,メキシコ,ナイジェリア,オーマン,ポルトガル,韓国,ロシア連邦,セント・ルシア,南アフリカ,タイ,イギリス,ジンバブエで,他の締約国からも50のオブザーバーの代表の出席が見込まれています。

 世界遺産委員会は,世界遺産条約の履行に責任があり,2つの助言機関(文化遺産についてはICOMOS,自然遺産についてはIUCN)の推薦に基づいて世界遺産リストへの登録を決めます。ICCROMは建物の修復についての専門的な助言をし,また,専門家の為の研修を計画します。

 世界遺産条約は,現在,「顕著な普遍的価値」を有する122か国の690物件(529の文化遺産,138の自然遺産,23の複合遺産)を保護しています。

 今年の委員会では,28か国から申請された41の自然,文化,複合の候補物件について審議が行われます。ボツワナとイスラエルの2つの国が初めて申請しています。また,既に世界遺産リストに登録されている6つの物件の登録範囲の延長・拡大も審議されます。世界遺産委員会は,6月に開催された世界遺産委員会ビューロー会議の推薦とICOMOSとIUCNの専門的な助言に基づき登録の可否を決めます。

 世界遺産委員会と,この委員会の前に会合するビューロー会議では,100以上にわたる世界遺産地の保護状況に関する報告書を審議します。

 今年の世界遺産委員会で新たに「世界遺産リスト」に登録される物件について,日本からの申請はなされていないので,該当分はありません。


http://www.minedu.fi/minedu/whmeeting/





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新たに「世界遺産リスト」に登録された物件等については,2002年1月に当シンクタンクが発刊する「世界遺産データ・ブックー2002年版ー」,「世界遺産ガイドー文化遺産編ー W文化的景観」,「世界遺産フォトス −第2集 多様な世界遺産ー」等で,随時,紹介してまいります。





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